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70歳独身女性の大先輩に老後の暮らしについて聞いてみた

先日、友人のお母様を交えて食事をする機会があった。
70歳独身女性と言っても“生涯独身”ではなく、夫に先立たれての独身だ。

とてもお洒落な方で、クウネルや生活手帖なんかの雑誌に出てくるような、こだわりをきちんともった暮らしをしている。部屋には季節のお花が活けてあり、お料理も上手で器選びのセンスがこれまた素晴らしい。ご自身も美味しいお店にごはんを食べに行ったりして、楽しそうにグルメのお話をしている。お人柄もよくて、ふくふくとしており、見るからに健康的。たまに電車にのって、旅をしたりもしている。友人は実家を出てひとり暮らしをしているので、お母様は大きな一軒家で悠々自適のひとり暮らしだ。

さぞかし気ままで楽しい余生を送っているだろうと思い、老後の暮らしについてご意見を伺ったのだが…。

 「わくわくしない」
 「楽しいと思えることがない」

あれ? 意外だな…。あ! サークルの集まりに参加して仲間を作ってみてはいかがでしょう? 新しい出会いがあるかもしれませんよ~ と応戦。

 「病気のはなしや他人の悪口が多くて、年寄の集まりにはでたくない」
 「どこへ行っても年寄ばかりで辛気臭い」

う、うーん…。では、何をしているときがいちばん楽しいですか? 

 「本を読んでいるとき。長編の時代小説がおもしろい」

現実逃避じゃないですよね…? 何かしてみたいことはありますか?

 「夜遊びしたい! わくわくしたい!」

あら! 素敵じゃないですか。夜遊びしましょうよ。

 「でもすぐ眠くなっちゃうの…」

と、しょんぼり。

なかなかままならないものだな、と。本当に「隣の芝生は青い」ではないけれど、実際にその年齢になってみないとわからない “わびしさ” がそこにはある。わたしが今感じている40代のわびしさと、70代で感じるわびしさはぜんぜん違うのだろう。きっと。

お話を伺うと、気ままな反面、「ひま」ということに尽きるらしい。ひまだから、わくわくしない。ひま人同士(年寄同士)だからする話も毎回同じ。ということらしい。

おこづかい稼ぎにちょっとアルバイトでもしてみては? と伺ったが、それは面倒くさいようだ。

60歳もしくは65歳でリタイアした後、何をして毎日を暮らすかということをもっと考えておいたほうがいいかもしれない。今は考えられないけれど、ひまでツライと思う日がいつか来るのだろうか。それは、もう少し年をとらないとわからないこと。楽しみにとっておこう。

今日は、70歳独身の大先輩のお話にふむふむしたおはなし。ずっと独身の方のお話も聞いてみたいなぁ。